ヒメが逝った日

現在、時刻19時20分。22時に弟が来ると思うので、それからネットなんて繋げないと思います。早いですが、日記を書いておきます。

ひじょうに鬱文章になる可能性があります。読んでもいいというかただけ、続きを見る。をクイックしてください。


本当は今日は仕事でした。
でも、深く考えた結果、至急ヒメ(うちの猫だった)を病院に連れて行ったほうが良いと考えて、朝っぱら、上司に連絡をいれました。自分がよほど慌ててたのか分かりませんが、こんな突然な申し出に上司はOKと言ってくれました。ただし、自分の最低限の仕事は自宅でやることと言うのが条件でした。


朝10時過ぎ、昨日ネットで見つけた動物病院に電話をかけました。「話を聞いただけでは分からないため、至急連れて来て下さい」とのこと。いつもは、朝は絶対にお風呂に入るのに今日だけはヒメの傍にずっといました。簡単に着替えて、ぐったりしてるヒメを篭に入れて、自転車でできるだけ揺らさないで動物病院まで行きました。


受付で登録を済ませ、呼ばれるのを待って、診察台へと行きました。
ヒメを篭から出した瞬間、獣医さんの顔が変わりました。この瞬間、「あぁ・・・、やっぱり相当重症なんだなぁ・・・」と確信しました。
険しい表情の獣医さん。とりあえず、これまでの経過や昨日の様子を話しました。


軽くヒメを撫でて、体温を測ります。
「・・・。体温を測れないほど、すでに体が冷たくなってますね・・・。」
診察台でぐったりしてるヒメは、まったく反応をしません。

「異常に胸が膨れてますね。外に出たときに交通事故を起こして、外傷は無いけれど横隔膜を破れてしまい、横隔膜が臓器を押し上げて食欲などを無くさせたみたいですね。」
獣医さんは悲しそうにヒメを撫でると、こちらを見ました。
「今から投薬して手術などを行えば、生き残る可能性はあります。ただし、可能性は極めて低い上かなりのお金がかかります。それならば、いっそ家であったかくして最後を看取ってあげる方が幸せかもしれません。」
昨日も書いたとおり、今、家にはお金はありません。でも、助けてあげたい気持ちは凄く強いです。
「悲しい、辛い選択なのは分かってます。でも、飼い主さんが決めることですから・・・。」
痛みとかないのですか?と聞いたら、すでに意識朦朧状態であるため痛みとかは無いそうです。
せめて、少しでも長く生きてほしいので、注射だけ打ってもらいました。


「辛いでしょうけど・・・頑張ってね。」
獣医さんに、深く、頭を下げました。


「あ、外見せながら帰っても大丈夫ですかね?」
最後にそう聞くと、
「外の世界を見せてあげながら帰るのもいいですね。」
と、悲しそうに微笑んでくれました。

外に出て、自転車に篭を入れて、蓋を開けたままゆっくりと走りました。


そう言えば、海が近いから海を見せてあげよう。


そう思い、進路を海の方へ。
まだまだ海風は冷たいですが、良い天気でした。
波止場で篭を開けて、ぐったりしてるヒメを抱いて一緒に海を見てました。時々鳴く声がすっごく辛かったです。


自宅に戻り、専用の寝床を用意してそこに寝かせてあげました。時々起き上がろうとして、倒れて、切なそうに泣きました。両足を歩いてるかのごとく動かして必死に生きようとしてました。
やがて体も動かなくなって、何度も何度も泣いて・・・。でも、私は何もできなくて・・・。凄く辛かったです。できることは、ただ優しく撫でてあげることだけでした。


親が帰ってきて、ヒメを撫でながら泣いてる姿を見て、この子はよっぽど愛されてるんだなぁ・・・って、切なくなりました

19時少し過ぎ。ヒメが大人しくなったので様子を見てみると、呼吸をしてませんでした。
鳴かなかったということは、苦しまずに逝けたんだと思います。


せめて、あの世で良い飼い主にめぐり合って、幸せに過ごしてください。駄目飼い主からの最後の願いです。



昨日は今日の幻。今日は明日の夢・・・・。over・・・。